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レイキを学んだ直後にぶつかる課題
◆Q:「レイキをしてあげても、相手から感謝してもらえなかったり、『よく分からなかった』と言われると、正直傷つきます。
先日、実際に家族や友人からそう言われてしまいました。
立て続けだったため、それ以来、次に誰かにやってあげるのが怖くなってしまいました。
どうしたらいいですか?」
A:うは〜、これはキツイですよね…。心中お察しします…。
よく分かりますよ…、この気持ち。
(今、「あ?、私もです!」と思ったかたも多いのではないでしょうか。)
この質問も、非常に多くのかたからしょっちゅう頂くのです。
そして本当に…昔の私も含め、誰もが「レイキを学んだ直後にぶつかる課題」と言っていいでしょう。
だけど…。
どうせなら、傷つきたくないですよネ。
ましてや「手当てをするのが怖くなる」なんて、あまりにも勿体ない!
せっかく学んで下さったというのに…。
では、応援を込めて…少しだけ耳の痛い事をお伝えします。
◆「やってあげる」という気持ちで行なうと、感謝されにくいものです。
◆「させて頂く」という気持ちで行なうと、案外よろこんでもらえるものです。
それにしても、
なぜ、「やってあげる」という気持ちで行なうと、感謝されにくいのか?
なぜ、「させて頂く」という気持ちで行なうと、案外よろこんでもらえるものなのか?
(…さぁ、あなたは「なぜ」だと思います?理由、分かります?)
(レイキ暦の長いかたであれば、今ここを読みながらニンマリされてるんじゃないでしょうか(笑)。)
実はここが理解できてしまうと、『レイキの極意を掴んだ』も同然なのです!
(いいえ、『人生がうまくいく極意を掴んだ』と言えます!
何しろ宇宙法則と直結していますから!)
そんな、ちょっとオトクないい話です♪
「うわ、ならば絶対に知っておきたい!」
あっ、今そう思ってくださいました?
嬉しいですv では、そんなあなたのために書きます♪
(この際ですからこのメカニズム、ぜひあなたのものにしちゃって下さい。(^o^))
我々の心の中にある“隠れた期待”
ではまず、ここから先を、あなたのケースだとイメージしながら、想像を膨らませつつ読んで下さいナ♪
例えば、もしもあなたが手当てを行なって差し上げた時に、相手が
「ん?、よく分からない」
と言ったり、感謝してくれなかったなら?
相手の症状が全く改善しなかったなら?
「レイキが出来るなんてスゴイね?!」
と感心してくれなかったら?
さぁ、あなたならどうです?
(どんな気持ちになりますか?どんな反応をしますか?相手にどんな言葉を返しますか?)
(…実際に、想像してみてくれました? OKです♪ ばっちりです!)
はい、では話を次に進めますね。
我々の心の中にある「感謝されたい!」という“隠れた期待”。
この期待の正体も、実は『エゴ』なんですね。
でも、これは『いいエゴ(=欲)』です。
「特別視されたい」
「あなたが居てくれてよかったと言われたい」
「あなたのお陰で…と感謝されたい」
「相手の症状がよくなって欲しい」
…こんな欲求は、人間ならば誰もが当然持っている気持ちなのですから…。
けれども、『そんな気持ちを自分が持っている』という事に気付いていない人が、まれに居ます。
(そんな気持ちを持つのは低俗だ、と思い込んでいたり…。
無欲であろうと頑張ってたり、自分は無欲になれた!と信じていたり…。
「へ?特別扱い?生まれてこのかた、そんな事思った事ないよ?」
というほど全く無自覚のかたもいます。
これを専門用語で感情麻痺、感覚麻痺と言います。)
もしもこんな人が、実際に特別扱いされず、無視されたり ぞんざいに扱われたとしたら…。
一体、何が起こると思います?
そうです…!
それはもう、思いっきり傷ついたような、サイアクの気分に陥ります。
あの、心を襲う何とも言えない苦々しさ!キレそうな感じ!
胸にうずまくモヤモヤ…!(笑)。
これ、経験したこと、ありませんか?
(私はもちろんありますヨ!(笑))
あれはホントにキョーレツです!
そして次に襲ってくるのは失望感、やるせなさ、バカバカしさ、怒りなどです。
(…いずれにせよ、「よくなかった」と言われて不快にならない人や落ち込まない人など滅多にいませんから、だいたい次のような事を心の中で思う人が多いはずです。)
“隠れた期待”2つのパターン。自分の考え方のクセから解放される
(2つのパターンがあります。書き出してみます。)
(あなたはどちらのパターンですか?)
◆パターン1… 自分自身を無能扱いし、攻撃する。
例:「どうせ私には特別な才能なんてない」(←自分を責める)
「こんな自分ってサイテー」(←自分を責める)
「そもそも手当てなんてしなければよかった」(←自分の行動を責める)
「あの人にはレイキするな、という宇宙からのお知らせだ」(←自分に言い訳)
「レイキなんかやって、何の意味があるんだ」(←全てを否定・後ろ向き)
◆パターン2… 自分を責める代わりに、自分以外の何かを見下したり、攻撃する。
例:「レイキなんて所詮インチキよ!」(←レイキそのものを攻撃)
「あのレイキマスターはインチキだ」(←他者を攻撃)
「レイキのよさも分からない人にしてあげる価値などなかった!」(←他者を攻撃)
「今日食べたもののせいか、自分の波動状態がよくなかった」(←環境を攻撃)
「ヒーリングを行なった場所の気がサイアクだった」(←環境を攻撃)
…でも、ほらね、こうやって冷静に客観視すると、
「まぁまぁ、何もそこまで思わなくても…(^_^;)」
とツッコミたくなりませんか?
どちらのパターンも、
「ちょっと大げさすぎる」「冷静さを欠きすぎている」
という事が見えますよネ。
…真実はただひとつ。
『ああ?“隠れた期待”があったんだなぁ。よろこんでもらいたい、感謝されたいという期待。
だからよろこんでもらえなくて必要以上にショックだったし、激しく動揺したり、ガッカリしたんだなぁ。』
…これだけなんですよね。
この気付きにたどり着けたなら、素晴しいと思いませんか!
気付けないままの気持ちから、ハッと我に返れます。
我に返ると、早く苛立ちや落ち込みがおさまります。
必要以上にグサッと傷つく事もなくなりますし、
「相手をどうしてやろうか!(怒)」とか、
「相手に嫌われたのかも…(怖)」
「どうせ私は役立たず…(よよよ…(泣)」
という、自分の考え方のクセ(思い込み)から、解放されるので、ラクです。
では実際、
『隠れた期待をもったまま(無自覚であり気付いていない状態で)手当てを行なった時』
と、
『隠れた期待に気付いている状態で手当てを行なった時』
とでは、何か変化が出るのでしょうか?
まず第一に、エゴ(=期待)を横へ置いてレイキ・ヒーリングを行なった場合には?
こちらの時のほうが、レイキの流れる量が増えますから、ヒーリング効果は高まります。
(ですので、結果的に相手から感謝される確率自体が上がりますよネ。)
(エゴを横へ置くためには、まず自分自身のエゴについて気付いている必要があります。
気付いている人だけが横へ置けますもんネ。)
次に『自分の心の中に潜む、隠れた期待と欲求(エゴ)』に気付かないまま、「相手のためによかれ」と思って行なった時にはどうでしょうか?
…実は…大抵、「よく分からなかった」というような、歯切れの悪い感想が返ってきたりします。
皮肉なパラドックスですよね、これ。
やってあげるという空気を無意識のうちに持っていると相手は察知する
その時の相手の心の中を覗いてみると、どのような事が起こっているのでしょうか?
(心理のカラクリ的なお話になりますが、知っておくと 人生がかなりおトクです!)
じゃあ今度は、あなたがレイキ・ヒーリングをしてもらった側(=受け手)だとイメージしてみて下さい。
相手からは、「(あなたのために)やってあげる」「だから感謝して♪褒めて!自分を特別扱いして♪」という気持ちが、雰囲気(=ムード・表情)となって漏れてきていました。
ヒーリングをしてもらっている間、あなたには、それがほんのりと伝わってきていました。
…さぁ、どうです?
“せっかくやってもらったのだから感謝したいけれど…。
当然嬉しいはずなんだけど…
なぜかスッキリしない気分が襲ってきてしまって、素直に『有難い』とは言いがたいな…。
こんな気持ちになったりしませんか?
(ここ、絶対にハラに落としてもらいたいので、
もっとわかりやすいように、レイキ・ヒーリング以外の場面の、こんな例え話を。)
例えばあなたの留守中、頼んでもいないのにお母さんが勝手に部屋を掃除したとしましょう。
そして、あなたが帰宅するなり、お母さんがあなたにこう言うのです。
「掃除、やっといてあげたわよ!
もうホントに。お母さんがいないとダメなんだからぁ」
(別にお母さんは怒っていません。笑顔です。
でもその言葉から、「ちゃんと感謝しなさいよ?」「感謝するべきよ?」という空気が、チラッと見え隠れしているのです。)
さぁ。どうでしょう?
あなたはこの時、スキッとした気持ちで、お母さんに感謝を伝えますか?
いいえ。
むしろ素直に「有難う!」って言いたくないような、モヤモヤした複雑な感覚に襲われませんか?
…多くの人が、「感謝して欲しい!」という空気を出されると、
「感謝すべき場面なんだけど…分かってるんだけど…なんか素直に言いたくない」
という気分になるものだと思いません?(^_^;)。
(何となく、フィーリング、伝わりました?)
これね、レイキ・ヒーリングの時も同じなんです。
「(あなたのために)やってあげる」という空気を無意識のうちに(無自覚であれ、)持っていると、たとえそれを口に出さなかったとしても、相手は何となくそれを察知するのです。
そうすると、ヒーリングが終わった後、相手は「嬉しかったよ!(^o^)有難う!」とは言いにくかったりするのです。
『隠れた期待(=エゴ)』を横へ置き無心でヒーリングをさせて頂く
「…じゃあどうする?」
ってお話ですが。
理想は、まず『隠れた期待を持っている自分に気付いておく』という事。
気付いていれば、「やってあげる」という空気にはなりにくく、
「させて頂ければ嬉しいんだけれど」というような空気になるからです。
その上で、ヒーリングを行なう間だけは、
「よかったよと言ってもらいたい!」
「感謝されたい!」
「相手の症状がよくなって欲しい!」
「助けたい!」(つまり、私が相手の人生を変えたい!コントロールしたい!)
というような『隠れた期待(=エゴ)』を横へ置く。(手放す。)
そして、無心でヒーリングをさせて頂く。
これが出来ればカンペキです♪
レイキ・ヒーリングのこんな方法をご提案します
とは言え、最初はなかなかこんな風には出来なくて当然というもの。
「じゃあ、さらにどうする?」(笑)。
私から応援を込めて、こんな方法をご提案します♪
心の中で、相手の方に『手を当てさせてくれて有難う♪』と伝えてみて下さい。
心の中でレイキさんに、『有難う♪』と伝えてみて下さい。
感謝して欲しい!という気持ちをどうにかしようとするのではなく、逆に感謝してしまうのです。
(だって、レイキ・ヒーリングの場合、真の癒し手は
あなたではなく『レイキ・エネルギーさん』そのものなのだから。
そしてレイキを扱うあなたも、ヒーリングを受けてる人も、両方が同時に癒されちゃう。
つまり、どちらも実は『ヒーリングの受け手』に当たりますもんね!(^o^))
(だから、真のヒーラーである『レイキ・エネルギーさん』に「有難う!」という事になるわけです!)
この方法だと、相手は、「やってあげる」「感謝されたい」という空気を出された時とは違い、素直な気持ちでいられます。
ですのでお互いに とても心地いい時間が過ごせるはずですヨ♪
『手当て会(練習会)』で手当そのものに慣れるのが一番
(※今回お伝えしたケースとは別に、『他者にレイキの手当てを行なうのが怖い、いつまでたっても自信がない』というかたはいませんか?
この場合も、『自信のなさ』がなんとなくあなたの醸し出す雰囲気によって、相手に伝わっています。
だから相手もつられて、ますます不安になります。
その結果、あなたが「やってあげるよ」と言った時、相手は咄嗟に「いやいいよ、別にやって欲しくない」という反応を返して来る確率が高まるのです。
「わ!これ自分の事だ…!(ギクッ!)」
となったアナタっ。
大丈夫、大丈夫!(^O^) 解決します!
まず『手当て会(練習会)』のような場所で、『手当てそのものに慣れる』のが一番の道です♪
勇気出して、来てみて下さいナ。
そして同時に、今回の内容のような『無自覚の期待、エゴ』への気付きを深めていくほど、怖さと自信のなさが消えていきますヨ!)
…というわけで…。長くなりました、ここまでをまとめます。
エゴは消えてなくなってはくれません。
我々が生きている限り、エゴはついて回るのです。
なので、くれぐれもエゴを押さえ込もうとやっきにならないで下さいネ。
あなたが疲れ果てるだけですから…。
前回お伝えした通り、人格者や聖人と呼ばれる人は、「エゴがない人」なのではなく
エゴに気付いており、エゴがあると自覚している人なのです。
気付いた人だけが、横へ置けるようになります。
「やってあげる」という空気を無自覚に発してしまう人から、
「させて頂く」という空気を発する人へと どんどん進化していくのです。
ここまで読んで頂いて、“エゴへの気付きが深まるごとに、心が謙虚になる” というカラクリに、お気づきでしょうか?
そう!これぞ人格成長へのステップ。
(これが、当協会が伝えたい、日本伝統式・レイキ法の真髄なんですね。)
楽しみながら、『さらにステキな自分』に会いに行きましょう!(^o^)
ああ〜、本当に、本当に長くなっちゃいました…!
よく最後まで読んでくれましたねっ、嬉しいです。
あなたを応援しています。
そしてあなたからの応援、心より感謝致します♪ 大好きですよ!
今回のポイント
- 感謝してもらいたい!という気持ちは持っていていいんです。
- レイキの手当てをさせて頂く時間だけ、その気持ちを横へ置きましょう。
- うまく横へ置けない人は、心の中で相手やレイキさんに感謝しちゃって下さい。穏やかで心地いいひとときが過ごせます。
- エゴの自覚、エゴの気付きが深まるほど、人格成長していきます。
- すると結果的に、どんどんあなたの雰囲気と表情が緩やかに穏やかに…。今以上に、平和で魅力的になっていきます。
「エゴの自覚が深まるほど
謙虚さが増し、感謝に溢れる人生になっていくのです♪」
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by; 辻 耀子 (NPO日本レイキ協会)