理事長の辻 耀子(つじようこ)です。
いかがお過ごしですか?
今回は「たましいの目的を生きる」というテーマです。
私が遠隔ヒーリングをお断りする理由
時折、深刻なご病気や症状のかたから、「ぜひ辻 耀子さんのヒーリングを受けたいのですが、お願いできませんか? 遠隔ヒーリングでもいいので、無理でしょうか?」というお問い合わせ(ご要望)を頂きます。
重篤なかたや、いのちに関わるかたの場合には、こちらも胸が痛みます…。
私も過去、大病をした経験があるので、その時の自分のことを重ねて考えてしまいます。
なので、「私で良ければお受けして差し上げたい」という気持ちが湧きます。
けれども、私はグッとその気持ちをおさえ、全てのかたのご要望に対し、丁重にお断りしています。
その理由は3つあります。
一つ目は充分な時間が取れない、という問題です。
毎日、同じご要望のかたからのお問い合わせやメールが届きます。
多い時だと50通ほど届くのです。
私はクソがつくほど真面目なため、「Aさんの依頼は引き受けて、Bさんの依頼はお断りする」という事が、(平等でないことが、差をつけることが)性格的にすごくすごく心苦しい性格です。
そのため今現在は、プライベートでお付き合いのある親しい友人からの依頼のみ、引き受けています。
(協会の理事長としてではなく、プライベートで引き受けています。)
二つめの理由は、ミラクルに期待するかたが、少なからずいらっしゃることです。
私に依頼してこられるかたの中には、医師から「もう手の施しようがない」「手遅れ」と言われ、わらにもすがる思いで私に勇気を振り絞ってメールしてこられるかたもおられます。
そして私も人として、やはり「せっかくならば少しでも症状が楽になられたり、叶う事ならば そのかたにミラクルが起こるといいのにな…」と、思わずにはいられません。
そして実際、レイキヒーリングをさせて頂いた際、ミラクルとしか思えないような現象が起こる事が稀にあるのですよ。
ちなみに…ミラクルは私の約25年の「レイキ人生」の中で、50名ほどでしょうか。
例えば、悪性腫瘍(癌)が一夜にして跡形もなく消えたり。
植物状態の少女が5年ぶりに目覚めた事もありました。(後遺症もありませんでした。)
筋ジストロフィーの末期のかたが奇跡的に回復し、半年後には家族旅行へ歩いていかれた…というケースもありました。
大けがを負った犬が、翌日には嘘のように全くの無傷に戻っていた事もあったのです。
(そして、これは「私だから起こる」事ではなく、他のレイキ実践者のかたの間でも、稀に起こります。)
だからこそ、「何とか理事長さんに…」と、私にすがってこられるかたのお気持ちも理解できます。
「もしかしたら…!」
僅かな希望に賭けたくなる気持ち、分かります。
確かにミラクルは、どなたにも起これば本当に最高です。
(本当に、そうなったらどれほどいいか…!)
しかし残念ながら、ミラクルはミラクルの確率でしか起こらないんですよね…。
そうなると、期待された分だけガッカリされる人も多く出る事になります。
私は誰かをガッカリさせたくないのです。
(私自身も、少なからず落ち込むからです。)
あなたの幸せを祈ってくれている身近な存在
そして。
三つ目の理由があります。
ここからお伝えする事は、「健康は善、病気は悪」という『陰陽二元』の思考から少し遠ざかり、俯瞰した視座からのお話です。
人生の問題が深刻であればあるほど、我々は「その道で有名な人、高名な人」に救ってもらいたいと願うものです。
遠く離れたところにいる存在は、富士山と同じで、キラキラして見えるものです。
ものすごく有難く思えたり、価値が高いように思えるものだと思うのです。
けれども本当は、そうではありません。
そのような心境で、必死になって「高名な先生」を探したり、そのような人にすがっている人は、実はものすごく、ものすごく…
とんでもなく大きなミスをしています。
本当に大切なものが、見えなくなっています。
それは、身近にいる人の中に、「誰よりもその人の幸せを願い、祈ってくれる人がいる」という事です。
私は、その「身近な人」の存在に気づき、ちゃんと目をそちらに向けて、その存在と向き合って欲しい…と思うのです。
そんな願いから、心を鬼にしてお断りするのです。
(※私も人間なので、「自分で何とかなるならば、力にならせて頂きたい」という人情から来るエゴが湧きます。しかし、これは宇宙視点に立つと、大きなミスなのです。)
身近にいる人や、社会的地位の高くない人の祈りは、あまりにも日常に溶け込んでしまい、多くの人にとっては、なかなか有難いと思えないものです。
実感が伴わないのです。
その結果、遠く離れた人(有名人や力をもってそうな人)に祈ってもらえば「もしかしたらご利益があるかも」と、有難く感じてしまう傾向があると思うのですよ。
その結果、身近な人の想いを軽んじてしまいます。
しかし…。
身近な人の中にこそ、幸せを一生懸命祈ってくれていたり、願っているかたがいるものです。
(そこにはご先祖も含まれます。)
ここが見えずに盲点になっている人は、なかなか人生が軌道修正されません。
ひとつの問題が片付いても、また次の悩みが出てきてしまう…。
そのたび、高名な先生を探してあるく…。
この「意識」こそが、皮肉にも困難を増やす種になっています。
自分自身の「意識」が…考えが、盲点が、宇宙的ミスが、目の前の問題を創り出しているのです。
この事に気づき、受け容れるのは時にものすごくつらいです。
残酷だというレベルの場合もあります。
けれども、気付かなければ根本的に何も変わりません…。
たとえミラクルが起きたとしても、直後、揺り戻しのように「新たな苦難」がやってきてしまうのです…。
魂の目的に沿って生きられていますか?
この3つの理由から、私は「知らないからからの、遠隔ヒーリングのご依頼」を心を鬼にしてお断りしているのです。
身体の健康はもちろん大事です。
でも私達の「本体」(本質、本尊)は肉体にはないんですよね。
本当の自分…真我の自分は「たましい」(意識)のほうなんですよね。
我々が仮に輪廻転生しているとしたら…。
何度も生まれ変わり、あちら側でも存在し続け、またこちら側の世界にやってくる…
それを繰り返す理由と目的があるならば。
それは、ただ一つしかないと私は確信しています。
自分本来の、魂の目的を生きる事です。
「魂の目的に沿って生きられているのか?」
それは、何かの出来事に遭遇した時、愛や感謝、思いやりからの行動となって現れるのか?
それとも、そうでないのか…。(無自覚、無感動、あるいは「もっと欲しかった」「期待外れ」と感じるか?
そこによって見分けることが可能です。
・興味関心あるものを見つけ、感激しながら夢中になること。
・誰かと意気投合し、波動共鳴を楽しむこと。
・心地よさを思い切り腹の底から満喫すること。
・まだ味わったことのない感激するような境地を味わうこと。
・他者と過ごす時間野中に、よろこび合いや繋がり、一体感、安心感が存在すること。
魂の目的を生きる、という事は、これらの境地で生きることです。
(この逆が、「恐れからの行動」「防衛行動」だと私は考えます。防衛のための攻撃も含め、です。)
怖れ、心配、不安、焦りから行動する時は、魂の目的からブレているという事になります。
ハイヤーマインドと繋がっておらず、孤独で、分離感を感じ、酷い場合には被害者意識に飲み込まれて苦しみます…。
だからこそ、その「ブレ」をレイキで調律して欲しいのです。
チューニングして、ブレを戻してほしいのです。
そのための便利なツールと方法論(メソッド)のひとつが、『日本伝統式・レイキ法』だと思っています。
そして…ぶっちゃけ、今現在の私は、魂の目的から「人生」を見た時に、今現在の自分の身体の状態がどうであるか?という事は実はさほど重要ではない、と考えているのです。
なぜなら、いずれ、どのような形であれ、私達は生まれた以上、終わりを迎えるからです。
どれだけ健康に気を付けようが、どれだけ事故に遭わないように気を付けようが、いずれ終わりを迎えるのです。
これは、生まれた時から決まっており、「絶対」と言っていい事柄ですよね。
しかし、魂はなくならず、終わらない。
魂は傷つかず、刺されても痛くもかゆくもなく、ただ平然とそこに存在しています。
ならば、その「魂」の自分は今日、どんな風に最高の境地を味わうのか。
もう、人類が考えるテーマはそこにしかありません。
魂がよろこぶ感覚を、もう忘れちゃってる人も多いです。
人生があまりにもつらくて、傷つき過ぎて、ボロボロになっていたり、未来に光が見えずに絶望してる人、我慢をし過ぎている人、自分に厳しすぎる人…。
そういう人は、まず心にくっついてる「すす」みたいな滞りを祓(はら)う必要があります。
心の傷、執着心、未練、被害者意識、悔しさなどを。
そして…、やがて心の傷がうすらいでくると、その内側から「真我」、魂の自分が徐々に見えてきます。
内側から光が差してくる感じなんです。
その光を見つけて欲しいんですよ。
そして、魂がよろこぶ事を探して欲しいんですよ。
魂がよろこぶ事を再確認して欲しいんですよ。
この世に何をしにきたのか、間違いなく決めてきたのに忘れてしまってるから、思い出してほしいんですよ。
そんな人が1人でも増えるといいな、って思ってるんです。
そんなわけで…。
私はぜひとも、今を生きる全ての人が、『本来の魂の目的』を生きられたらいいな…と、いつも願っています。
(そして、これが私が「NPO法人 日本レイキ協会」をやっている理由でもあります。)
私は病院に行かなくなって、25年経ちます。
今後も行きません。健康診断も受けません。
だから、もしかしたら今すでに、全身に病気が広がっているかもしれません。
病院に行かないので気づいてないだけかもしれません。
でも、それでいいんです。
今後も診てもらうつもりもないんです。
検査も予防もしないんです。
なぜなら、そこは(検査や病気予防は)私にとっては重要じゃないからです。
元気な友人が、ついこの前事故で突然亡くなりました。
でも、友人の肉体がなくなっただけで、友人は存在し続けています。
だから、友人が「今後も魂の目的を生きてくれればいいな」と思っています。
きっと、また肉体を持って生まれてくるんでしょう。
特にレイキとご縁があったり、私と出会ってくれたかたは、本当に不思議な結びつきを感じます。
(勝手にそう感じています。他スクールで学んだかたであっても。)
なので、今しかできない体験を、みんなで味わっていけるといいな、って思っています。
そんな感じです。
最期まで読んで下さり、ありがとうございました。
今回のまとめ
「魂」のあなたは、この後、どんな風に最高の境地を味わいますか。
by 辻 耀子