こんにちは!
理事長の辻 耀子(つじようこ)です。
今回は、興味深い ご質問を紹介します。
(Gさんより 女性・東京・初級)
Q:「辻先生。いつもメールマガジンをとても楽しみに拝読させていただきありがとうございます。
私は上級アチューンメントまでを他所で受け その後再度 協会の初級アチューンメントを1年数ヶ月前に受けさせていただきました。
その後もレイキと気持ちが離れずで 今日まで来ております。
ただ最近とても疑問に思うことがございますので是非辻先生に分かりやすくお教えいただきたくメールをさせていただきました。
その疑問とは…先ずレイキは宗教では無いこと。
レイキは宇宙エネルギーを引き寄せての手当て療法であることと理解しています。
そして私はまだまだ五戒を極められていない初心者クラスの人間であること。
と言う立場に於いては毎回レイキと繋がりたいたびに「レイキと繋がります」と宣言し、シンボル、マントラの手順を踏まないとレイキと繋がることはできないのでしょうか?
師範クラスになれば朝一番に「今日も一日レイキと繋がり元気に安全、安心して過ごすことが出来ます」とすれば一日中その様に過ごせるのでしょうか?
ですがそれではレイキを心の拠りどころととらえ 宗教と同じなのではないか??
(もしレイキが宗教と同じであったとしても私自身は「一日を守って頂ける」のなら宗教であっても構わないのですが)四六時中「心の中でレイキのことを考え思っている」…そうするとレイキとずっと繋がっていられるのでしょうか?
少し内容が抽象的な質問で大変申し訳ございませんが分かりやすくお教えいただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。」
レイキの主役は神ではなく自分自身
A:(辻 耀子(つじようこ)より)
「G様、お返事、大変お待たせしました。
> 毎回レイキと繋がりたいたびに「レイキと繋がります」と宣言し、シンボル、マントラの手順を踏まないとレイキと繋がることはできないのでしょうか?
> 師範クラスになれば朝一番に「今日も一日レイキと繋がり元気に安全、安心して過ごすことが出来ます」とすれば一日中その様に過ごせるのでしょうか?
⇒ なるほどです…。
とても意欲を感じ、熱心なかたなのが伝わってきます。
そのレイキに対する取り組み姿勢、とても嬉しく心強く思います!
では、私なりの回答です。
まず、初心者のかたには、出来る限り毎回レイキと繋がる手順を踏んでいただいています。
"いかに淡々と、念を込めずにレイキを流せるか。”
ここがレイキ・エネルギーを上手に扱うコツですが、これが初心者の方には難しく、コツを早く掴んで頂くために、レイキ講座の最中、うちの講師達はしょっちゅうしょっちゅう「レイキと繋がる手順」を誘導しているわけなのです。
(初心者のかたの中には、ご本人がたとえ「今、うまくレイキと繋がれた!自分はレイキを流す事ができている!」「手から暖かいものが出てる!」と思っても、それはレイキ・エネルギーではなく、『ご自身の気』をご自身の身体から放出しておられることが多いためです。
では、『上級者や達人クラスとなると、朝一番にレイキと繋がれば、それで一日中レイキと繋がったまま過ごせるものなのか?』というと、なかなかそうはいかないものです(苦笑)。
何しろ生きていると、色んな出来事がありますからね…。
テレビで暗いニュースを観てしまう事もあれば、道を歩いていたら自転車が飛び出してくる事もあり…。
そうすると、その出来事に反応して心が動きます。
また、意識が『今ここ』にない状態になる事だってありますもんね。
空想や、過去の出来事を思い出したり、考え事をしたりなど…。
なので、たとえ師範や上級者であれ、一日中ずっと、というのは、(理想ですが)実際、限りなく不可能に近いでしょう。
とは言え、上級者ともなれば、短時間ですぐにレイキと繋がれるようにはなります。
(いちいち両腕を上に上げたりなど、特定の動作を伴わなくても、意識だけで繋がれます。)
> ですがそれではレイキを心の拠りどころととらえ宗教と同じなのではないか??
⇒いえ、それは違います。
> (もしレイキが宗教と同じであったとしても私自身は「一日を守って頂ける」のなら宗教であっても構わないのですが)四六時中「心の中でレイキのことを考え思っている」…そうするとレイキとずっと繋がっていられるのでしょうか?
⇒ここの解釈は、本来のレイキの考え方とは かなり相違があります。
今から説明してみますね。
まず、レイキはお守り的な存在ではありません。
レイキ・エネルギーとは、この宇宙空間のどこにでもあり、宇宙の構成要素であり、しかも『無から有が生まれる』時の元となる根源的なエネルギーですが、「自分はレイキ・エネルギーに守られている」という解釈は、ちょっと違うんですよ。
レイキ法の、(当協会の上級講座で教えている)奥義は『安心立命』ですよね。
内面平和。
大いなる安心感。
自分らしくある状態。
そして、自分の人生に納得感がある状態。
これが、臼井先生が提唱した『あなたらしさの開花』であり、『自分らしい、上質で幸福な生き方』なんですね。
そのためには『意識の向上』が必要であると臼井先生は考え、そのための実践的な修行法(鍛錬法)を編み出し、残されました。
それが、『手当て療法』(=レイキ・ヒーリング)だったわけです。
手当て療法は、それだけでもパワフルで素晴らしいものですし、『治療法』として捉えてもOKなのですが、臼井先生はそもそも『意識の向上』のための修行手段のひとつとしてこれを捉えていました。
特に初心者のお弟子さんに『他者への手当て』を積極的に行なうよう、指導されていたのです。
それはつまり、
「他者を助けるために行なう」という以前に、『他者を通して、自分を知る』ための行として、「他者に手当てをしてみなさい」という意図です。
初心者の場合、いざ手当てを行なうとなると、色んな感情が湧き上がってくるはずです。
「他者への手当ては怖い、自信がない」
「うまく行えているか、不安…」
「スゴイと言われたい!」
などなど…。
この湧き上がってくる感情を観察することにより、おのれを知る事が出来るよ、というのが臼井先生が提案した『レイキ療法』の活用法だったのです。)
実際、色々な感情が出てきますよね。
そして「おお、自分ってこんな気持ちを持っていたんだ…!」など、発見、気づきも起こります。
ヒビキが感じられるようになってくれば、余計に人間という存在について、不思議なギモンが多数湧いてくるはずなのです。
その上で、臼井先生が提案したのは、『主体的に生きる』という事です。
これはあくまでも、自分の人生の主役は『自分』である。という生き方です。
(自分本位な生き方、ともいえると思います。)
(※自分本位というのは、ご存知の通り、『自己中心的』『わがまま』とは違うのです。
それは宇宙やおてんと様に背かない生き方であり、自分のたましいに素直な生き方であり、自分の心が納得する生き方です。すがすがしく軽やかな生きかた、というか…。)
宗教と違うのは、宗教は『神ありき』だからです。
もしもレイキが宗教であれば、受講生のみなさんや我々の『人生という名の舞台の中心』(主役)位置には、『レイキさん』がいる、という形になるはずです。
しかし、レイキの教えでは、自分の人生の中心(主役)は、自分自身です。
その生き方こそが『主体的な生き方』であり、それが『安心立命』への道という話なのです。
神>我ではなく、宇宙=我・我=宇宙
つまり、臼井先生が、当時提案したかったことを私なりのカジュアルな表現で書くと、こんなニュアンスかと思うのですよ。↓
「『宇宙=我、我=宇宙』の体感を目指そうよ。
むしろ「何かのせいにしたり、何かにたよったり、人生の主役を別の『何か』に譲るのではなく、『何か』に救われようとするのではなく…。
依存するのではなく、自分の人生を、しっかりと自分自身でつないでいこうよ。
納得のいく道を行こう。
そのためにブレない自分の『軸』をつくろう。
そして、それをととのえよう。
どんどん太くしよう。
(宇宙の根本的な周波数の高いエネルギーと出来る限り同調できるようになれば、それはよりスムーズだよ。より自律的に、より主体的に、より力強く快適に生きられる。)
そのための便利な方法、あるよ。教えるよ。
アチューンメントやってあげるよ。
自己浄化の方法、編み出したよ。
手当てをやってみようよ、
すると自分が気づいていなかった『自分自身』に気づいていけるよ。
そのきっかけとなるよ。
相手にもよろこばれる事もあるかと思うよ。
人間の不思議さを、身をもって感じられるよ。
…その上で…。
私達は『健康で長生きするため』に生きているのではないのだから、人生の目的を見誤らないようにしようね。
ちゃんと『自分らしさ』を謳歌しよう。
たましいがよろこぶ生き方をしていこう。
『今ここ』以外はここには存在しないよ?
しかし『今ここ』、『今この瞬間』のあなたの意識状態や、あなたの人生への取り組みかた・かかわり方は、ここから先のあなたの未来を創るよ?
だから、『今ここ』に意識を置くために、執着を手放すコツを覚えよう。
レイキの心地よさを感じながら、自己向上していこう!」
…というわけで…。
何となくでも、『宗教との違い』が伝わりましたでしょうか…?
まれに、受講生さんの中にはアチューンメントによって『恩恵を授かった』と、ありがたがるかたがいらっしゃるのですが、全然違うのです。
ましてや「アチューンメントを受けたから、これでもう大丈夫♪ 宇宙さんと繋がっていられる♪」というようなものでもありません。
レイキを日々日常の中で使わなければ、アチューンメントを受けていない人と限りなく近い状態で日々をすごすことになります。
(受講していないのと変わらないです。)
まとめます。
これ以上の説明は、もう、体感を伴ってもらいたいので『上級』の講座を受けて頂く事でしか伝えきれないのですが…
レイキ・エネルギーを扱えるようになったあと、あくまでも『扱う』のは『自分自身』であり、『自分が主役なのだ』という事がポイントです。
そして『自分が変わる、さらにのびやかになる』、それを手助けしてくれるのがレイキ・エネルギーなのです。
このように捉えてもらえば、バッチリです。
この説明で、ひとまずいかがでしょうか?
完全には理解してもらいづらいかも知れませんが、ともあれ、楽しく使ってみてくださいナ♪
そして、Gさんの人生がさらに面白く、ワクワクに満ちて豊かで軽やかでのびやかな…そんな、よろこび溢れるものになれば最高にうれしいなぁ…♪ という願いとともに、今後も応援しています。
では…!
つじようこ でした。」