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こんにちは、辻耀子です。
いかがお過ごしですか?
さて。
ワンネスという言葉、あなたは好きですか。
一体感、つながり。
11年前の春、味わった事もない不思議な感覚に出会いました。
その時の事を、お伝えさせてください。
“ああ、全部知ってるから、ここは安心。”
その日はとてもつらくて、何だかやりきれない気分でした。
自分の小ささや無力さ、どうしようもないあきらめ…。
心の中が押しつぶされそうでした。
独りでだるい足を引きずるようにしながら帰宅する途中、
ふと空を見上げました。
すると突然、とても奇妙な、言葉に出来ない感覚に襲われたのです。
めまいのような…重力がいきなり消えて視界がグラつき、
自分の立ち位置が分からなくなるような。
「?」
とっさに見上げた夕焼け空が、なぜか自分の身体の内臓のように思えました。
軽く困惑しながら機械的に足を運んで自宅マンションまで着くと、
私はいつも通りエレベーターでビルを上がり、
階段の踊り場から地上を見下ろしました。
すると今度は、縦横無尽に走る道路が、自分の血管のように見えました。
改めて深呼吸し、意を決して上空を見ても、やはり内臓の内壁のように見えます。
下を見れば、まるで血管をヘモグロビンや酸素、たんぱく質などが流れていくように、
自動車やバイクが流れていくのが見えます。
「うわぁ、この世界って…自分の中みたい」
思わず独り言をつぶやいていました。
あの時の感覚は本当に、言葉にすればするほど、説明がつかなくなります。
ただとにかく、空はドーム上の内壁。
(子宮の内側から、サーモンピンクの壁を見上げているような。)
マンションの外壁を見ても、鉄で出来た重い扉を見ても、
そこについているホコリや汚れも、全てが精巧に出来た細胞、細胞壁、粒子に見えるのです。
“ああ、全部知ってるから、ここは安心。”
目に見えるものの全てを確認しながら、今度はそんな事を思いました。
生まれて初めて、全身の力を抜きながら息を吐くことが出来たように
思いました。
あの時は、時間を感じなかったように思います。
(実際には、信号に沿ってたくさんの車が停車と発進を繰り返し、
全てが動いていました。)
“裏が表、表が裏。”
こんな言葉も、頭をよぎりました。
例えるならば、靴下を裏表ひっくりがえしたような…。
本当に奇妙な、だまし絵の中に迷い込んだような。
でも全てをよく知っているから大丈夫。
なぜかそう確信できるほどなじみある優しい感覚が、
私の周囲全てを包んでくれていたのです。
暖かい夕焼け空でした。
全てには境目がない
話は変わるのですが、よく、映画や小説の中で、離れ離れになった人が、
「でもこの空はひとつだから。ずっと向こう、
君の居るところまで続いているから」というようなセリフがありますよね。
私もあの春の夕刻の、奇妙すぎるほど不思議な感覚に捉われた日以来、
時折似たような事を考えるのですよ。
『全てには境目がない』。
例えば今ここで、私の皮膚を顕微鏡でどんどん拡大して観てみれば…。
本当は肉体の境目(皮膚の細胞、分子配列)と、何もない空間(空気)に
境目なんか全くなくて、単に分子の結合や密度の違いがあるだけだと
思いませんか?
「という事は…?」
私の皮膚の向こう側、この空間は私の今居る部屋の壁まで続き、
壁の向こう側のお隣さんまで続き、お隣に住む人の皮膚に到着。
皮膚や肉体を通過すれば、またその向こう側の空間。また壁。またその
向こうに住む人の部屋。空間…。
『どこまでも連なっている!』
…今度はあなた自身から上方へ向けて、
どんどん広がりを辿ってみて下さいナ。
ほら、あなたの頭の向こうには空間、そして天井があり、突き抜けて
建物の屋上か屋根、その向こうにまた空間、空。
大気圏、そこを突き抜ければ宇宙空間。
『あなたも私も、宇宙まで連なっている!』
床も同じ。
地表、地中、どんどん進めばマグマ、たくさんの水晶状の結晶、マントル。
…さらに突き抜けてしまえば、地球の裏側にある誰かのおうちの床、
誰かの部屋の空間、そこに居る誰かの肉体、肉体を突き抜ければ
また空間…。
『石も、マグマの炎も、水も、誰かの命とも、連なっている!』
(今回は、奇妙で頭が混乱するような話を突然ごめんなさい。)
『あなたと、あの人は繋がっている…。』
今日の私は、あの夕焼けの日のような奇妙な感覚は全く感じていませんし、
いつもと変わらない感覚でこれを書いています。
でも、『今、この瞬間』も、確かに私の肉体に本当は区切りなどないのです。
『本当は、途切れていない…。』
単に、今は顕微鏡ではなく肉眼で見ているから、この肉体に区切りがある
ように見えているだけ。
今、私の視界にはパソコンの画面と、キーボードを叩く自分の両手が
あります。
パソコンのキーボードに触れている私の指先と、プラスティックの
キーボードは、くっついたり離れたりしているけれど、ミクロ視点で
見てみれば、本当は境目などない。
分子配列と密度の差がそこにあるだけ…。
見方を変えれば本当は、“存在する全てのもの”はこんな風にして連なり、
あなたと私も間違いなく連なっている?!
そして、あなたとまだ見ぬ誰かも、もちろん繋がっている?!
『あなたと、あの人は繋がっている…。』
私の肉体を今、見知らぬ誰かと誰かの会話する、
携帯電話の電波が貫通していってます。
でも当然、私には全く体感などないのです。
けれど、間違いなく何本もの通話の糸が、
今も縦横無尽に私の肉体を通り抜けていってるなんて…。
何だかとても不思議。
私の肉体は、電波をさえぎらない。
(よかった、誰かと誰かの大切な会話を、私が妨害する事がなくて。)
あなたがふと誰かを思う時、心地良さと共にレイキを贈ってください♪
『みんなが繋がっている。一体。』
ついこの前、友人がこんな事を言いました。
「おむすびって、いいな。お米がたくさん集まって繋がるから、
一体になって、おむすびになる。だけど、おもちと違って、
お米一粒一粒が癒着して完全にくっついてしまっているわけじゃない。」
この宇宙はひとつの大きなおむすびみたいなもの…と言ってしまうと、
あまりにも乱暴でしょうか。
だけど何だかとても嬉しいのです。
「あの人を思い出すと腹が立つ」とか、
「あの人ばかりうまく行って悔しい」とか、
「何で自分は…」とか。
たとえそんな事を色々考えてしまう日だろうが、
結局、最初から空も海も自分もみんな連なって、
ちゃんと繋がっているんだ、という事実が。
あっ、今この文章を打っていたら、どんどん部屋の空気が冷えてきました。
夜が更けて、外気が冷えてきてるからです。
外気が、私に影響を与えます。
『空気と自分は、つながっている』。
私が長時間座っている木製の床は、私の体温の影響を受けて暖まっています。
『木と自分は、つながっている』。
あとは、どんな影響を、誰に届けたいと思うか。
どんな影響を与えてくれる場所に行くか。
それを、大人になった私達は、自由に動き、選べるのです。
『あなたとつながっていて、よかった。とても安心です。有難う!』
これが今日、私があなたに何としても伝えたい、メッセージ。
…本当に、こうして私を見つけてくださり、メールを通じて空間を
跳び越して繋がって下さり、しみじみ嬉しいのです。
『私達は、おむすびのお米、一粒一粒。』
『海や森林や地球と、命の環で連なる、存在。』
『一体でいながら、同時に独立した、とても自由な存在。』
あなたは、まだ出会っていない人とさえ、繋がっている。
繋がっているからこそ、あなたは多くの人を助けられる。
…何だかそれって、いいと思いませんか♪(私は思う!)
あなたが放射する『暖かさ』や『優しさ』は、あなたが連なる人たちに、
ちゃんと届いています。
…これを地球規模でみんながやったなら、ビックリするような嬉しい何かが
起こるかも?!
(マザーテレサ級に偉大な事が起こせるはず…!)
今日、あなたは誰にあなたの『影響』を届けたいですか?
今年一番、あなたを励まし、勇気付けてくれた人は誰でしたか?
一人を選ぶことが出来ないほど、何人も居るなら…あなたって、ものすごく
ステキ♪
逆にもしも「こんな自分なんて、誰も気にしてないよ」と思ったとしても、
全然大丈夫なんです。
思わぬ人が…、あなたがうっかり忘れてる人が、ちゃんとあなたの事を
考えてくれてますから。
もう何年も会っていない恩師とか。
昔別れた恋人や友人とか。
あなたがふと、「どうしてるかな…」と思い出す回数分、誰かがあなたを
思い出してますから。
心地よさと共に、レイキを贈ってあげて下さい♪
(心配しなくても、ちゃんと届きます!何しろ繋がってますから♪)
『宇宙の中にある、生命を生み育むエネルギー。』
『日本人は古来より敬意をこめて、これを“レイキ”と呼んだのです。』
レイキを見つけた古代の人、偉いと思う!(^o^)
辻耀子でした。
今回も長いのに、最後まで読んで下さり嬉しかったです。
あなたの応援、心より感謝致します♪ 大好きですよ!
「あなた=宇宙。
宇宙=あなた。
みんなが繋がっている、この世界。」
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by; 辻 耀子 (NPO日本レイキ協会)