「あなたの使命は○○」という占いはすべて当たらなかった
こんにちは♪
理事長の辻耀子(つじようこ)です。
さて、今日は『人生の使命』についてのお話を。
質問があります。
あなたは、ご自分の人生の使命を知っていますか?
「はい!」というかたもいらっしゃれば、「まだ見つかっていません…」というかたもおられるでしょう。
これは我々にとっての永遠のテーマかも知れませんネ♪
実は私の元にも、
「私の人生の使命は一体何なんでしょうか? 教えて下さいませんか?」
と尋ねてこられる方が多くおられるのです。
「使命」。
確かに、人には人生のお役目があるようです。
ですので、「もしも自分にお役目があるのなら、それが何なのか早く知りたい!」と願われるかたがおられても当然でしょう。
私は占いにも行かず、そもそも「人に物を尋ねる」「相談する」という事をしないタイプの人間です。
ですが、そんな私がたまたま知人のおうちを訪ねた時に、その場に偶然『職業・霊能者』という年配女性がちょうど遊びに来られていました。
そして、「サービスであなたの使命を観てあげるわよ」と言われた事があります。
結局、振り返ってみれば、私の人生の中でこういった事はかなり多かったなぁ、と思います。
若い頃、大物霊能者と呼ばれるかたがたと、不思議なほど、偶然お会いしてきました。
(考えてみれば摩訶不思議ですが…。)
そして霊能者のかたがいきなり、「耀子さん、あなたの今世の使命はね…」というお話をしてこられる事も、たびたびあったものでした。
出てきた職業は、まず『会計士』(笑)。
「人付き合いがあまり得意でないあなたは、こじんまりとした事務所でペーパーワークをされるのがいいですよ」
それから、「運動系のインストラクター」や「体育教師」!
この2つは、よく言われたものです。
…これ、私を個人的に知っている人間が聞けば、本当に大爆笑です。
何しろ私ほどの運動嫌い・運動オンチはそう居ないので(笑)。
会計士も向いていません…(笑)。
他に言われたのは、不動産業。
「破壊と再生をつかさどるあなたは、ビルや建築物、不動産関係のお仕事がいいでしょう」
…だいたいこんな感じでした。
こんな風にして、有名な霊能者のかたがたから、さまざまな職業を自分の使命だと言われてきた私ですが。ここからの話が重要です。
「じゃあ、私は彼らの言葉を参考にし、活用したのか?」というと………。
答えは「NO」です。
結局どれも「やってみよう!」とは思いませんでした。
そうです、一瞬たりとも、思いませんでした。
そして今も、あなたもご存知の通り、私は全く違う事をしています。
こんな私ですが、もちろん人生の中で、「私がするべき事は一体何なんだろう?」と自問自答したことは山ほどあります。
今でも、ふとした時に「今のような事をしてなかったならば、何をやっていたかな?」と考えたりします。
だから、もしも今、人生や将来について思いつめたり迷っているかたがおられるならば、「誰かに聞きたい!」という気持ちになるだろうな…というのも、よくわかります。
(だからこそ、私のところにも「私の人生の使命、教えて欲しいのです」と尋ねてこられるかたがおられるわけなんですよネ。)
でもね。
私は尋ねてこられたかたに、こう問い返すのです。
「じゃあもしも、今日私があなたに対して、『今世の使命は、道頓堀川のドブさらいですよ。頑張って一生賭けて、あの道頓堀川をきれいにして下さい』とお伝えしたなら、あなたは実行されますか?」と。
(※道頓堀川とは:
大阪ミナミの繁華街にある有名な川です。グリコの看板がある場所で、阪神ファンがよく飛び込む事で有名な、あそこです。
ヘドロが厚く沈殿していて、飛び込むと向こう一ヶ月間、下痢に苦しむと言われるほど強烈に汚れているらしいです(^_^;)。)
そうすると、どのかたも「うっ(汗)」とドン引きし、「い、いえ…私の使命はそれじゃない気がします…、もっと他に何かないでしょうか?」と答えるのです。
そうなんですよ!
私たちは、自分の使命をいくら誰かから言い当ててもらったとしても、結局自分が「あ、それいいナ♪」と思わない限り、決して実行しないのです!
分かります?
「やりたい!」って思わない事や、納得いかない事は、やらないんですよ…。
いくら私がどんな答えを言ったとしても、です。
それは、私が過去、有名霊能者のかたがたから「会計士」「体育教師」「不動産屋」と言われようとも、全くやろうと思わなかったのと同じ事です。
という事は…。
私たちは、時折誰かに「使命を教えて欲しい」「誰か言い当てて欲しい」と思ったりするかもしれませんが、答えを聞いても仕方がないという事なんです。
なぜなら、本当はうすうす「こんな答えが欲しい!」「こんな使命だといいな♪」というような答え(願望・期待)を持っているからです。
人は結局、やりたい事しかやらない
で、当たり前ですが、告げられた使命が偉大なものであるほど、感激しちゃうと思います!(…人間ですものネ。)
しかも、今までやったことがない事、恐れ多いほど素敵な事だと、嬉しくなります。
逆に、例えば子育て中のかたが、「あなたの今世の使命は、お子さんを育て上げる事です」と言われると、ガッカリします。
毎日残業でヒーヒー言ってるかたが「今の仕事を定年まで全うする事です」と言われると、ガッカリどころじゃなく、落ち込みます。
占いに行って、もしもあまりスケール感のない使命を告げられると、「あの占い師は当たらない」「あの人はインチキだ」という風に感じるかも知れません(笑)。
…この理由、なぜだと思います?
そうです、不本意だからですよね。
心のどこかで、「それは言われたくない」と思っていた言葉だからですよね。
だから、もしも今、色々と迷っておられるかたや「今度こそ、誰かに聞いたら素晴らしい答えを言い当ててくれるだろう!」と期待しておられるかたは、ここに気付くだけでも、全然違ってくるのではないでしょうか。
「でも…。そうは言っても辻さん、私はやっぱり、自分の使命が何なのか、自分では見つけられないんですよ。だからちっとも人生が前に進まないんです…。ずっとくすぶってます。もう嫌なんです、退屈です。だから、誰かから言ってもらえればなぁ、って思ってしまうんです。」
なるほど…。
このようなかたには、私はやっぱりお尋ねしてみたいのです。
「じゃあ、もしも偉大な使命を言われたなら、実行しますか?」
………。
………。
結局は何を言われたとしても、「やりたい事しかやらない」のではないでしょうか。
てへへっ(苦笑)。
つまりね、こうなるんだったら、使命を知る意味、ありますか?
結局は、なぜ使命を知りたいのでしょうか?
長くなりそうなので続きは次回!
(私なりの解決へのヒントを書いてみますネ♪)
次回は、「使命って一体、どういう仕組みになってるんだろう?」について、書いてみたいと思います。
今日も最後まで読んで下さり、嬉しいです!
今回のまとめ
「ひとは結局、自分がやりたいことをするのです♪」
by 辻 耀子