自分では気づかない気持ちが病気を作っている?
こんにちは♪
理事長の辻耀子(つじようこ)です。
おまたせですっ、前回の続き(後編)です。
前編では、友人の実話をご紹介しました。
右足を切断しなければならなくなった友人にミラクルが起きたお話です。
そして同時に、今現在、ご自身やご家族、大切な方がとてもつらい状況や病状に悩まされているかたへの、酷な注意勧告も添えさせて頂きました。
それは、「レイキで何でも治るんだ!」という期待を横へ置いてください、というものです。
私も過去、重い病気に苦しんだ者の一人として、「大丈夫!100%よくなりますよ!」と言えるものなら言って差し上げたいのですが、それは口が裂けてもお伝えできません。
「その痛み、苦しみ、代わってあげられれば どんなにいいか…!」
大切な人がつらい目に遭っている時、そう思ってしまう事があるかと思います。
もちろん私にもあります。
そんな時には泣きたいような、情けないような、歯がゆい気持ちに襲われます。
無力な自分が嫌になります。
けれども悲しいことに、私たちは誰も、他のかたのつらさを代わってあげることはできないんですよね…。
私たちには、「助けてあげたい」という気持ちがあっても、決して助けることはできないんです…。
相手の肉体を、別の誰かが操作したりコントロールするのは不可能だからです。
これは医師も、レイキ療法を扱う人間も、他の施術を行う治療家の方々であっても全く同じ事であり、決して『相手(患者さん)を治せる』わけではないのですよね…。
レイキ療法もそうです。
レイキは、相手のかたがよくなるために、「自然治癒力」や「免疫力」のスターターを回して差しあげることができます。
でも、その後はお相手の身体さん、心さんにお任せするしかないのです。
その事を頭では分かっていても、いざ大切なかたが苦しんでいると、本当に、何とも言えない気分に襲われる事もあります。
人間ですもの…。
さて。
「じゃあ、なぜミラクルが起きる人と、起きない人がいるの?」
あなたはこんな疑問を持たれたことはありませんか?
私もよく、この質問を多くのレイキ実践者のかたから聞かれます。
「辻さんっ、なぜ?なぜなの…??」
───────── ここから、後編です。─────────
そんな時、私は心理学のお話をお伝えします。
実は、病気のかたがた100名に「治りたいですか?」とお尋ねすると、もちろん100名のかた全員が「当然ですよ!つらいし苦しいし、もうこんなのは嫌です!」と答えられます。
けれども…。
そのかたがたの深層心理を心理分析していくと、約8割ほどのかたの、心の奥深いところには、以下のような気持ちが潜んでいることが見えてくるのです。
それは、ご自身以外の誰かへの怒りのような感情です。
それをセリフにするならば、こんな感じです。
「もしも自分のこの病気が治って幸せになってしまったら、自分のこのつらさや我慢を○○さんは全く理解しないままじゃない!」
「○○さんは自分の非を認めないし、間違っていたことにさえ気付かないし、もちろん反省もしない!けろりとしたままだ!それは悔しすぎる!」
(上記の ○○さん の部分には、「親」「社会」「会社、職場の上司、社長」「自分をひどいめに遭わせた誰か」「神(創造主)」等が入ります。)
そう…。
大人になってからかかった病気、特に「生活習慣病」と呼ばれる病気や、自律神経の乱れからくる体調不良、原因不明の腰痛や耳鳴りなど…。
(病気以外にも、例えば肥満や肌荒れ、アトピーなど)
症状が慢性化しておられたり、努力や工夫をしているのに なかなかよくならないかたの多くは、ご自身でも全く気付いていないような心の深い部分…深層心理で、誰かにアピールしたい事がくすぶっているケースが多いのです。
「あなたは間違っている!だから私は苦労させられてきた。こんなにもつらい目に遭ってきた!だから身体もつらくなった!」と…。
(※これ、もちろん『無自覚的な気持ち』ですよ…! 心の海の奥底に、深海魚のように潜んでいる、自覚出来ない気持ちの話です。)
また、別の理由でなかなか病状がよくならないかたもおられます。
「弱い自分で居る時には、家族や友人達は優しくしてくれる」
「病気の時は、みんなが自分に注目してくれるから、寂しくない」
「入院すると、みんなの優しさをいっぱい受けられる。愛されている、大切にされている、注目されていると感じられる」
これらの気持ちも、無自覚のケースがほとんどです。
まるで深海魚のように、その人の心の海の奥の方に潜んでいます。
あるいは、こういうパターンのかたも。
「しんどい、疲れた、休ませて、と 言えなかった…。でも病名が付くほどの病気になったので、やっと世間から『休んでもいいよ』という、世間からの(または神さまからの、家族からの)許可をもらえた気がする…」
繰り返しになりますが、もちろんこれらの気持ち全ては、ご本人は全くの無自覚なのです。
もしかしたら、ここまで読まれて「ギクッ!」としたかたもいらっしゃるかも知れません。
(そのかたは、すごいです…!通常はなかなか、ピンと来ないものなのです。だからこそ、『無自覚の気持ち』=潜在意識、なんですよね。)
内省や心理分析を行なうと、無自覚の『心の奥底に押し込んでいた気持ち』が徐々に現れてきます。
「なぜ、自分の事なのに気づけないの?無自覚なの?」
それは、普通はこのような本心を持つ事さえ、ご本人は自分に禁じているからです…。
そして、
「自分が病気で居るせいで、多くの方に迷惑をかけてしまって申し訳ない。一刻も早く治さなければ…」と思い、気に病んでおられたり、焦っておられたりするものです。
もちろん、この気持ちも本心です。
しかし、「本当は治りたくない…」という気持ちも本心です。
本心は一つだけしかない、と思っておられるかたは世の中に多いのですが、実は、私達の本心は一つだけではない時もあるのです。
(例えば、何かに迷っている時というのは、本心が2つある状態ですもんね。)
ちなみに病気だった頃の自分を、今の自分が振り返ってみると、
「この不平等な社会が悪い!親が悪い!考え方が間違っている!」
という恨みつらみの他に、
「休みたいと言えない…、休んじゃダメ、もっと頑張らなきゃダメ」
という気持ちが強くありました。
その証拠に、「どうやら奇跡的に命が助かりそうだ」とわかった瞬間、心に猛烈なジレンマが襲ってきたのです。
(それは、「私が治っちゃったら、あの人たちは反省さえしてくれない!」という怒りや焦りに近いジレンマでした。)
他にも、こんなジレンマも湧いてきました。
「回復して元気になったら、また働き詰めの苦しい日々が待ってるなんて…!もう嫌だ、あんな人生が再び始まるのなら、もう生きていたくない…!」
↑ こんな気持ちが猛烈に沸き上がってきたせいで、私は
「えっ?! もしかして私って病気で居続けたいの?! まさか…!」
という疑問にぶちあたったのでした。
病気の正体。
それは「病は気から」という言葉の通り、やっぱり「気持ち」みたいです。
その気持ちを紐解いてみると、たいていの場合は「激しい怒り」が出てきます。
誰かを攻撃する気持ち、やりきれなさ、自分自身を罰したい気持ち、自己嫌悪、許せない気持ち…。
もちろん絶望や寂しさ(注目が欲しい気持ち)なども…。
これらの気持ちをちゃんと「気持ちレベル」で、自覚して感じられればいいんですけど、そう出来ない事情のかたもおられます。
悲しくてもつらくても、歯を食いしばりながら頑張るしかなかった人がいるんです。
「自分が頑張らなきゃしょうがないじゃない…!」
と、涙が出そうになりながらも、我慢して身体を酷使したり睡眠を削るしかなかった人がいるんです。
そのようなかたがたが頑張り続けた結果、『病気』という症状に見舞われる事があるみたいです…。
大人になってからの発症は、ウィルス性など他の要因のケースももちろんありますが、上記のようなケースも多いです。
なんて皮肉な事でしょうか。
レイキヒーラーがミラクルを起こすのではない
けれども中には、長い苦しみの中で薄々この事実に気付き始めるかたがいます。
そこまでハッキリとした自覚はなくとも、『自分の病気は自らが作っているのではないか?』というような境地にボンヤリと行き着く時が来るようです。
そうすれば、しめたものです!
まさに、方向転換のタイミングです!
回復のほうへ向かうタイミングです!
そして…。
「もう嫌だ、ホントに人生変えたい!病気とさよならするぞ!」
と、腹の底から決意されたかた。
ご自身の中に潜んでいた『深海魚』のような、怒り、自分を責める気持ち、苛立ち、自己嫌悪、誰かを許せない気持ち、誰かを責めたい気持ち、寂しさ、承認欲求、愛情への欠乏感…。
ちょうどこの気づきのタイミングが来たかたが、十分にこれらのネガティブな気持ちを感じ、その上で適切な治療を自身に施すと…。
まぁ不思議…!!
ミラクルが起こるのです。
そうなんです。
どうやらレイキのミラクルは、「変わろうと決意したタイミングのかた」に対してレイキを送ってさしあげた時に、てき面に現れるようなのですヨ。
それはやっぱり、ミラクルが起こった時というのは、「誰かがその人を治してあげたのではない」のです。
ご本人がレイキエネルギーを受取り、うまく活用して、『自ら』のうちにそもそも備わっている「自然治癒力」という力によって、よくなっていかれるのです。
レイキを日常で使い始めると、このようなミラクルによく出会います。
「レイキを送って下さい!」と依頼される事が増えて来るからです。
遠隔ヒーリングを行なって差し上げた時、時に劇的な回復を目の当たりにする事があります。
そんな時、病気のかたや、その依頼人(ご家族など)は、あなたに向かって、こう言うでしょう。
「あなたのおかげです!助けてくれて有難う!」と。
まるで命の恩人のように感謝してくださいます。
時には、両手を握ってこられて、涙を流されます。
…けれども、違うんですよネ。
私たちができるのは、ただお相手にそもそも備わっている「自然治癒力」のスターターを回してさしあげる事だけ。
それはまるで、例えるならば、
エンジンが掛かりにくい車で苦戦しておられるかたや、ガソリンが底をついておられるかたに対して、車が走りだせるように、ちょこっとだけ出来る範囲のお手伝いをして差しあげるだけなんですよネ。
そして、ひとたびそのかたの『自然治癒力』という名のエンジンが掛かると…。
あるいは、『生命エネルギー』という名のガソリンが、満タンになっちゃうと…。
あとはご本人の力で、再びドライブしていけちゃうんですよネ♪
つまり、みんなでガソリンを入れあいっこしたり、エンジン掛けるのを手伝ってあげたり…。
それがレイキの仲間なんですよね。
だから、我々「レイキ協会」は、仲間を増やす活動をしています。
あなたと仲間になれて、とても嬉しい私達なのです♪
今日も最後まで読んで下さり、嬉しいです!
有難うございます…。(^o^)
あなたとのご縁に、心からの感謝を込めて…。
今日のまとめ
「ミラクルは、腹の底から決意した人に起こるもの」
by 辻 耀子