こんにちは、理事長の辻耀子(つじようこ)です。(^o^)
いかがお過ごしですか?
今、取り上げているテーマは、『東洋医学とレイキ』。
第3回めは、『太極とハラの関係』です。
東洋思想は宇宙をどう捉えているか?
さてさて…。
臼井式レイキの創始者である臼井氏は大正時代、こう考えました。
「宇宙が我々を苦しめたり病気にしたいと思っているはずがない。…という事は、我々が苦しんだり病気になる時というのは、自らが宇宙の流れに逆らっている時ではないのか?」
(どうでしょうか?今この言葉を聞いて…。あなたはどんな感想、印象を持ちました?)
「ん?宇宙の流れに逆らっている時って…?」
「ううむ、何となく分かるような分からないような…。」
「ていうか辻さん、それって自分の人生と直接関係がある話ですか?」
おそらく多くの人が、こんな感想だと思うんです。
でもね、レイキに興味がある人は、東洋思想や東洋医学についてちょこっと知っておくと、便利ですヨ♪
なぜなら『レイキと健康』について、非常に理解しやすくなるからです。
というわけで今回は、『宇宙と健康の関係』を、出来るだけシンプルに書いてみますネ。(^o^)
ちなみに…。
今日の話は『身体の健康』のみならず、『気分を前向きにする』『若々しさを保つ』『痩せる』『お肌をキレイにする』…という事にも、共通して当てはまるお話です。
さて、東洋思想では『宇宙』の事を『太極』(たいきょく)と言います。
(※『対極』ではありません!『太極拳』の『太極』ですヨ。)
この『太極』は、よくシンボルマーク(図形)を使って表現されます。
…あなたも、そのマークをよく知っていると思いますヨ。
有名なのは、韓国の国旗です。(すぐに思い出せます?)
白地の中央に●。赤と青の丸いマーク。
そうです、ちょうど日本国旗(日の丸)の赤い●と同じ位置に、勾玉を2つくっつけたような●がある。
あれが『太極』を表すシンボルマークなんですね。
(そして四隅には『卦(け)』と呼ばれる、占いで使われる黒いシンボルマークが4つ入っています。あの旗は『太極旗』と呼ばれていますね。)
この『太極図』は、白と黒の2色で描かれる事も多いですね。
(勾玉の真ん中に、目玉のような点が入っていたりもしますね。)
ともあれ、あの2つの勾玉がくっついて出来たような円形は『宇宙』を意味するマークです。
勾玉のかたほうは、目に見えない存在を表します。
もうかたほうは、あなたが五感で感じられるものを表します。
この両方を合わせて、『宇宙』…つまり『太極』です。
東洋思想は全て、あのマークを基本として出発します。
そして、「この宇宙に存在するものは全て、陰と陽の2要素から成り立っている」と考えるわけです。
さて。大きな大きな宇宙空間。
銀河系を含む、夜空に広がる宇宙空間。
あれを、東洋思想では『大宇宙』と言います。
いっぽう、我々一人一人、動物一匹、樹1本。
…これらを東洋思想では『小宇宙』と言います。
『大宇宙から生まれ出た、(同じ要素で構成される)宇宙の一部』という意味合いで捉えます。
宇宙の流れに沿わないから具合が悪くなる
では、改めてここで、臼井氏の言葉を読み返してみましょうヨ。
「宇宙が我々を苦しめたり病気にしたいと思っているはずがない。…という事は、我々が苦しんだり病気になる時というのは、自らが宇宙の流れに逆らっている時ではないのか?」
『宇宙の流れ』という言葉を使われた途端、
「うわ~、何だか壮大すぎて、自分の人生とは切り離されたスタートレックの世界!」と思ってしまいがちなわけですが…。
『宇宙の流れ』とはまさに、銀河系・太陽・地球・月…。宇宙の動き、星の動きの事なのです。
地球の自転や公転、月の自転や公転をイメージしてもらえれば、かなり身近で現実的な話になってきます。
…だって、昼と夜は、地球の自転によって生まれてますもんネ。
春夏秋冬は、地球の公転によって生まれてますもんネ。
月の動きによって、潮の満ちひきが決まりますよね。
潮の満ちひきの時間帯に合わせて、動植物は生まれたり死んだりしていますよね。
…我々、実はかなりの影響を受けてるんですよね、星たちの動きに。
だから、これらの事をひっくるめて、「宇宙の流れに逆らっている時には、どうも健康を害しやすいし、物事がうまく行きづらいようだ」と臼井氏は言ったんですね。
昔の人は、おそらくある時、ふと気付いたんでしょうね、
「あれ?なぜ人間の子供は十月十日で生まれてくるんだ?!」
「あれ?妊娠しやすい時期と、妊娠しない時期がある…」
「あれ?この時期に田植えすると、うまく育つ…」
「あれ?いつもこの季節は雨が多い…」
「あれ?いつもこの季節の夜に、カメが卵を産む…」
そしてこれらに規則性がある事に気付き、そこから発展して、「どうやら宇宙には、流れ(=リズム)や法則があるらしい」と悟ったのです。
その後、昔の人々は、四季や時間、天候などを『目に見えるように』工夫しました。
こうして発明されたのが、暦や時計でした。
『宇宙の流れ』を分かりやすく表現したんですね。
(スゴイ! かしこい!!)
さぁ、ここまで読んで下さって、今あなたはどんな事を考えていますか?
「辻さん、宇宙の話と健康と、どう関連があるんですか?」
「それよりこの腰痛、どうにかする方法を教えて下さいよ~。」
「宇宙の事よりも不眠、肩凝り、生理不順のほうが今は切実なんですっ!」
ひょっとしたら、こんなかたもおられるでしょう(笑)。
(あるいは今、自分以外の大切な人の事を想いながら、「あの人の症状を、少しでもやわらげられればな…」と考えつつ読んで下さっているかたもいると思います。)
さてさて。
普段、我々は「頭痛であれば、頭痛薬!」「不眠であれば睡眠薬!」という風に、『悪い症状が出ている箇所』に着目して処置をしますね。
現代の治療法は、それが一般的だと思います。
(痛み止めの薬などは、つらい時や、休めない時には本当に助かりますね!(^o^))
でも東洋医学は違います。
常に『局部』や『患部』よりもまず、『おおもと』『根本』に戻り、原因から診ていきます。
「今、一体何が起こっているのか?」(=おもてに現われている症状、現象)よりも、まず先に『全体図』を見るのです。
そして、「おおもとは、なにか?」に着眼し、根本原因のほうにアプローチします。
これは、例えばあなたの身体を1本の樹とするならば、『症状』に着眼し、そこに対して処置を施す…というのは、『葉』を見て、『葉』に処置をする行為なんですね。
でも東洋医学では、これはしません。
まずは『樹全体』を包括的に(=ホリスティックに)見てから、次に『葉』『枝』『幹』『根っこ』…とさかのぼり、症状のおおもとを捉え、本来の健全な状態へと戻す方法です。
病気になった人を診る場合にも、
“今、その人の生活は、宇宙の流れに沿っているか?”
“今、その人の身体は、宇宙の流れに沿っているか?”
という風に、『おおもと』を見ていくのです。
「じゃあ、具合が悪くなる時の、おおもとの原因ってあるの? それは何?」
はい。
症状の背後に隠れているもの・スムーズな生命活動を阻害している根本原因は、もちろんあります。
それは、『流れ』が滞(とどこお)ること。
…東洋医学では、『血液の流れ・リンパの流れ・気の流れ』の3つを重要視します。
そして「これら3つの流れが滞(とどこお)る」=「具合が悪くなる(症状が出る)」と考えるのです。
レイキでハラ=自律神経を整えて流れを良くしよう
…さて。ここで話を再び、宇宙…『太極』に戻しましょう。
宇宙は、ひとときも止まる事なく動き続けています。
一瞬も停滞しないのです。
…つまり「身体のどこかが滞(とどこお)る」ならば、「宇宙の流れに沿っていない」と言えるのです。
「辻さん、ちなみに身体の中で、何かが滞(とどこお)ると、どうなるんですか?」
はい、お答えしましょう。
・便秘(=老廃物が停滞し、体外へ排泄されない)
・胃もたれ(=飲食物がスムーズに消化吸収されずに停滞)
・血栓、高脂血症、冷え性(=血液の流れが滞る)
・むくみ、凝り、張り、膨張、たるみ(=リンパの流れが滞る)
・老化が早まる、身体にしなやかさがなくなり固くなる、ケガした箇所の治りが遅くなる
・潤いがなくなる(=新陳代謝が鈍る)
・イライラ、クヨクヨ(=一つの考えに捉われる・気分が停滞する)
などなどの症状が現われます。
「ひ~! 辻さん! これヤバいですよ…!!」
そうでしょう? (>_<) どれも ヤですよねぇ~!
これらは全て、「どこかで何かが滞っている状態」が原因なんです。
「じゃあ何故、流れが悪くなるの? その原因ってあるの? それは何?」
もちろんありますよっ、その原因!
さらなるおおもとの原因は、『自律神経』の乱れです。
その結果、我々が本来、赤ちゃんの時から兼ね備えていた『自然に治る力』が…、つまり『自然治癒力』や『自己調整力』という素晴らしい力が、スムーズに働けない状態になっているのです。
…だからこそ、東洋医学では『症状を抑える』ためのアプローチをするのではなく、『自律神経を整える』(=おおもとの原因を整える)というアプローチをするのです。
(※ちなみに、自律神経が乱れていると運動してもなかなか痩せられません。「私、水飲んでも太るの…」という人は、このタイプです。)
つまり、自律神経を整えるためには、『血液の流れ・リンパの流れ・気の流れ』を良くすること。
そのためには、まず『滞(とどこお)っている箇所を流す・不要物は体外へ出す。』
東洋医学には、実に色んな治療法があります。
レイキ以外にも、鍼、温灸、あんま、ストレッチ、食療法、断食、湿布、温泉…。
けれども、それらの目的は「流す・出す」、この2つ。
「とにかく流そう、出そう、『おおもと』から健全な状態に戻そう!」
これなんですよ。
基本的に、東洋医学は『引き算』の治療法なのです。
“『引き算』である。”
こう考えると、西洋医学のお薬の多くが『症状を抑える』(=頭痛を抑える、熱や鼻水を止めるなど、応急処置に強い)のに対して、漢方薬やお茶の多くの効能が『症状を出し切る』(=老廃物や脂分を排泄させる、熱を上げて毛穴から放出させる)、あるいは『殺菌効果』『腸内環境を整える』など、『デトックス』や『浄化』『体力回復』中心である理由も、改めて納得がいくでしょう?(^o^)
「辻さん。自律神経がカギなのは理解しました。さっそく取り組みますヨ!
…ところで、自律神経って身体のどこにあるんですか?」
おおっ、頼もしい!
ちなみに、自律神経の束(=健康センター)はどこにあるのかというと…。
『脳』ではなく『ハラ』、つまり腸の辺りにあるのです。
他には背骨、脊髄、仙骨(尾てい骨)辺りも、自律神経に関連しています。
(その証拠に、私たちは脳死しても、身体は死なずに生命活動を続ける事があるんですね。つまり心臓をはじめとする内臓を動かしている司令塔は、脳じゃないという事です。)
そして前回もお伝えしたとおり、『自律神経』は、『生きる事』に直結しています。
例えば呼吸する・心臓を動かす・体温調節・睡眠調節・気分を前向きにする・脳を動かす・飲食物を消化する・出血を止める・ウイルスを退治する・毒を排出する・疲れを回復させる・イライラを抑える…。
まさに、『心』も『身体』も快適ないい状態に保つ『健康の司令塔』なんですね。
東洋医学では、自律神経の乱れからくる諸症状を『未病の状態』と呼びますよね。
朝起きて体がだるい・気分が暗い・頭が重だるい・やる気が出ない・根気が続かない…。
でも未病の状態であれば、自力で自律神経を整えれば、充分に回復可能です。
また、過去の私のように大病の末期であっても、やはり『根本』から治療する事により、治癒の可能性は見えてくるのです。
自律神経(=ハラ)を整えるには、さまざまな工夫が出来ます。
ぜひぜひ自力で、自律神経を整えていきましょう♪
昔から、『病は、気から』と言います。
そして、『気』とは、エネルギーのこと。
エネルギーは大きく分けて2種類あるのだと、前回にもお伝えしました。
そう、「生に向かうエネルギー」と「死に向かうエネルギー」でしたね。
レイキは、「生に向かうエネルギー」です。
だから私は、『自律神経を整えるために、自己ヒーリングをする方法』としては、レイキ(=生に向かうエネルギー)を体内に取り入れる方法が、最もシンプルでダイレクトなんじゃないか?と確信しています。
方法は簡単ですヨ♪
ゆったりとした場所で、お気に入りの音楽に耳を傾けながら…
または、お気に入りの香りに包まれながら…
ご自身の『ハラ』に両手を当ててみて下さいナ。
(仰向けになって行なえれば理想的!)
「ああ~、あったかいなぁ、ほっこりするなぁ。自律神経さん、いつも有難う♪」
こんな風にして心地よさを味わうだけで、たとえ自己ヒーリングに自信のない人や初心者のかたでも、充分に効果があります。
心配ぜずに、気軽にトライしてみて下さいね。
もしも途中で眠気が襲ってきたならば、自己ヒーリングが充分うまく出来ている証拠ですヨ。
コツは、呼吸速度を徐々に落とし、自分の呼吸を聴きながら、ゆったりとした気分に浸ること♪
眉間の力を、意識的に抜きましょう。
誰にも邪魔されない場所で、ご自分のペースで行なって下さいネ。
レイキ療法で、『生命エネルギーに満ちた身体の状態』を作る。
それが、『元気』な状態、『元の気』の状態、「おおもとの状態」に戻る事なのです。(^o^)
今日も長くなりました、最後まで読んで下さり、ものすごく嬉しいです!(^o^)
次回も読んでもらえると、さらに嬉しいです~~vv
では、今日もあなたやあなたの大切な人にとって、いい日でありますように。
※「アチューンメント受講後、全然レイキ活用出来てない!(^_^;)」というかたへ。
レイキは、使わなければ受講していない時とほぼ同じ状態のまま、特にこれといった変化は起こらないですが、逆に楽しく
活用すればするほど、最適な変化が起こり始めますヨ~♪ お楽しみに!
会場での練習会に来られないかたは、オンラインサロン「レイキスタ」も活用してみて下さいナ♪(^o^)
◆全国の会場 日程&ご予約
https://www.japan-reiki.com/
◆オンラインサロン「レイキスタ」
https://reiki-online.jp/
(当協会は、流派系統を超えて全世界のレイキ実践者の学びを補助する組織です。)
今日のまとめ
「血・リンパ・気の流れがスムーズな時は、宇宙の流れに沿っている時。」
by; 辻 耀子