NPO法人 日本レイキ協会・理事長の辻 耀子(つじようこ)です。
こんにちは♪
いかがお過ごしですか?
今日は、レイキの基本知識をお伝えしますね。
レイキとは目に見えない聖なるエネルギー
◆「レイキとは?」
まず、名前の由来から。
レイキとは、宇宙万物を生み出す根源的なエネルギーのことです。
大昔、1000年以上も前の日本人が、これを「レイキ」と名付けました。
聖なる(目に見えない)エネルギー
という意味です。
この「レイキ」(エネルギー)を扱う気功療法にも似たエネルギー療法の事を、「レイキ療法」と呼びます。(レイキ・ヒーリングの事ですね。)
レイキエネルギーを扱う事が出来るヒーラー(レイキ療法師)が、大気中のどこにでもあるレイキエネルギーを主に頭頂チャクラから取り込み、自身を経由させて主に手のひらから、他者の患部や必要箇所へと流していく療法です。
もともそは、生まれつきの才能資質をもった人間にしか、レイキ療法は出来ませんでした。
ところが、約100年ほど前…大正時代。
臼井甕男(うすい・みかお)氏により、「才能資質を持たない者であっても、レイキエネルギーが扱えるようになる方法(アチューンメント)が編み出されました。
それにより、生まれ持った才能資質によらず、アチューンメントを受ける事により、誰でもレイキ・エネルギーを扱い、気功療術のように必要箇所へと流していく…というメソッドが確立したのです。
これを『臼井式レイキ』と呼びます。
◆臼井式レイキは、大きく分けると2つあります。(と言っても、便宜上、分けているだけです)
・第二次大戦後、日本に残り続けた源流(日本伝統式)
・戦中戦後、ハワイ経由で欧米各国へ渡ったもの(西洋式)
いずれも源流は100年ほど前の「臼井氏」なので、エネルギー的にはまったく同じものであり、そこに優劣は一切ないのです。
しかし、伝授内容は根本的に違います。
一言で簡単に言えば、
・西洋式…ヒーリング技法である(自身、他者)
・日本式…人生を変えるための自己鍛錬法である(修行としてのレイキヒーリングを含む)
日本伝統式レイキの最終目的は病気治しではない
◆日本伝統式レイキとは?
約100年前、大正時代、臼井甕男(うすい・みかお)氏が『臼井レイキ療法学会』を創立し、指導伝授した時期がありました。
この時期に普及したレイキ療法のラインを指します。
レイキ(エネルギー)という言葉やレイキ療法そのものは、鎌倉幕府以前から日本国内に存在していました。
当時は、レイキという宇宙根源的な生命エネルギーを扱う事が出来、人を癒す才能資質を生来(生まれつき)持っていた人が、その集落の中で民間の医師の代わりを果たしました。
つまり、村のシャーマン的な位置づけで庶民に向けた治療行為を行なっていたものと思われます。
そして大正時代、臼井氏の登場とアチューンメントという方法の発明により、臼井式レイキ療法は全国的にポピュラーになりました。
(当時、毎日新聞に掲載されるほどの普及ぶりでした。)
その後、第二次大戦の敗戦をきっかけとして、レイキを始めとする各種武道や日本の伝統技能、宗教、東洋的な療術は「タブー視」され、徐々に文化から消えていく事になります。
そんな中で、戦後も細々と残り続けた臼井療法学会のライン、またそれ以外の(臼井氏以外の)レイキ療法のラインの事を、ひとまとめにして『日本伝統式』と呼んでいます。
◆当協会は現在、気が付けば「国内にとどまった原型」を指導伝授する、国内最大の非営利レイキ組織(スクール)となりました。
(※他流派のスクールで学んだかたがたも、分け隔てなくフォローする方針の協会(スクール)です。)
当協会が『国内にとどまった原型』の教えにこだわる理由があります。
それは、ある時に、「100年前の臼井式レイキを、オリジナルな形で指導伝授しているスクールが、もはや国内海外を見渡しても当協会以外にない」と気づいたからです。
100年前の臼井式レイキの目的は以下のようなものでした。
・レイキの活用目的と、人生の到達地点は安心立命である。
(つまり、癒し…療術は自身を知るための鍛錬法の一つという位置づけ。本来のレイキの活用目的は覚醒、人生の軌道修正です。)
「レイキの最終到達地点は、病気治しにあらず。」
人は「健康で長生きするために生きているのではない。安心立命…つまり、心が穏やかで安心感に包まれており、自身の生まれ持った本質をのびやかに謳歌する状態。
よろこびに溢れ、天命を生きること。
自己完成が、生まれてきて生きる目的である」と、臼井氏は提言したのです。
また、健康とは『心身健康』。
心が先で、身は次です。
感謝やよろこび、至福に満ちた「今ここ」にこそ、安心立命の境地があると説いたのです。
◆西洋式レイキが生まれた経緯…
一方、便宜上『西洋式レイキ』と呼ばれるレイキの流れがあります。
こちらは、元をたどれは同じ臼井氏による『臼井式レイキ』を源流としている教えです。
第二次大戦中、レイキが臼井氏の弟子である林氏により、ハワイ経由で西洋に渡りました。
その後、欧米先進国を中心としてレイキが広まる過程で「ヒーリングの部分」のみがピックアップされ、指導伝搬されていきました。
『便利で効果の高い治療法』としてです。
こちらが、1990年代に入り、日本に逆輸入の形で民間療法として入ってきたものを、『西洋式レイキ』と位置づけ、そう呼んでいます。
西洋式レイキの源流は95%が『臼井式レイキ』です。
しかしごく一部、臼井式レイキとは無関係の、他のエネルギー周波数帯を活用したエネルギー・ヒーリングもあります。
そちらにも「レイキ」と名付けられているものがパラパラと見受けられます。
(※ちなみに…レイキエネルギー以外の周波数を活用したエネルギーヒーリングに対して「レイキ」と名付ける事については、法律上、違法とはなりません。)
そのような事もあるため、日本伝統式レイキにも『臼井式と非・臼井式』のラインがありますし、西洋式にも『臼井式が源流のライン』と『レイキとは全く違うエネルギーのヒーリング』が混在しています。
(また、エネルギーの違いも混同しがちな状況です。)
日本伝統式と西洋式レイキとの具体的な違い
ともあれ、
★日本伝統式と西洋式レイキ 具体的な違い(西洋式から向け落ちた部分)…
・シンボル、マントラ(形、解釈、意味づけ、位置づけが違う)
・第四シンボルの意味付けが違う(日本伝統式では第一~第三シンボルの統合シンボルとしていない)
・ヒーリング技法(日本伝統式手技を、多くの西洋式スクールでは指導していない)
・自己鍛錬法(呼吸法)(多くの西洋式スクールでは指導していない)
・安心立命に至る教え(西洋式スクールでは五戒の読み上げにとどまる)
・五戒の解釈と活用法
このような感じです。
★失われた半分について
西洋式レイキでは、ヒーリングを目的としてレイキ・エネルギーを扱います。
100年前の臼井式レイキの教えによれば、ヒーリング(レイキ療法)行為は己の本質を見つけ、自分軸を確立するための修行手段のひとつでした。
では、欧米に渡ったレイキ療法のメソッドから、ヒーリング以外の部分(つまり安心立命の教え、真髄部分)が抜け落ちた理由とは、一体何だったのでしょうか?
実は、欧米で『安心立命』に至る教えや、『宇宙即我、我即宇宙、全ては一体』が抜け落ちた理由には、欧米人の宗教観が関係しています。
ワンネスの解釈(自分=宇宙)、特に「人生を変える」ための覚醒や、円滑現象等への理解が、75年前、当時の一神教(主にキリスト教、ユダヤ教)の思想とかみ合わなかったため、神への冒涜と捉える人がいたためと推測されます。
そのため、おおむね西洋式レイキではレイキエネルギーの解釈が違ったり、シンボル・マントラの位置づけや解釈が違います。
欧米の一部のレイキスクールではレイキエネルギーを『創造神の力』、そしてシンボルを『天使』とみなしたりもしています。
また、欧米以外の国々へと伝承されたレイキは、その過程で他の様々な宗教的解釈も混ざり、多様な流派系統が生まれました。(現在も生まれ続けています。)
例えば…チベットを起源とするチベッタンレイキ、インドのオショーレイキ、他にもヒンズー教や仏教色の強いレイキなど…。
戦後、世界各国の新たな人が、新たな解釈でオリジナルなレイキ組織・団体を生み、その創始者となり、様々な流派系統が誕生しました。
(そのどれもが、おおむね100年前の『臼井氏』を始まりとしています。尚、各流派や考え方について、優劣や正誤、善悪を追求する事は、当協会の姿勢としては無意味と考えます。)
※日本国内には様々なレイキスクールが存在します。
日本伝統式レイキにも、様々な流派系統のスクール、組織が存在します。(つまり、ひとつではありません。)
臼井氏の生前から、元々あった日本伝統式レイキのラインもあります。
繰り返しになりますが、日本伝統式レイキは、臼井甕男氏を創始者とする『臼井式』の登場以前より古くからあるレイキの流派も含め、いくつか存在するのです。
当協会のテキストは、臼井レイキ療法学会~土居先生等、当時の学会員でおられた方々、臼井氏にゆかりのある師範の方々の熱いご協力・ご尽力により完成しました。
そのテキストを元に、100年前当時の教えを出来る限り厳密に(形を変えず)指導要綱として盛り込み、その形を変えない事を指導指針のひとつとしています。
世界にひとつぐらい、そもそもの『日本伝統式レイキ』が存続・伝承される組織(スクール)があっていいのでは?と思っているのです。(消滅してしまうのは悲しいですから…。)
また伝統の存続に価値も感じています。
特に、レイキの目的(最終地点)を『安心立命の境地とする事』。これを重んじています。
少し余談になりますが…。
レイキの教えは、エネルギーと この世の構成原理への理解が深まれば深まるほど、その【完成度の高さ】に舌を巻きます。
例えば、レイキのシンボルは、4つです。
一方、量子物理学の世界を紐解けば、素粒子の性質は大きく分けて4つです。
宇宙に存在する全てのものは、元をたどれば素粒子にいきつきます。
我々の肉体、動物、植物、菌やウィルス、酸素や窒素…水、星、太陽…この宇宙空間に存在する物質現象のすべてが、素粒子にいきつきます。
1,物質(重力)
2,意識
3,熱
4,時空を超える性質
この素粒子の4性質が、ちょうどレイキで教えている4つのシンボルによる性質と重なる事に気付いた時には、鳥肌が立ったものです。
これ以上でもなく、これ以下でもない。
何も足さず、何も引かない。
‟臼井式レイキの教えは、これで完璧であり、完成度100%なのだ”…と。
25年間、毎日レイキに取り組んだからこそ、ますます確信する私がいるのです。
以上が、あなたが興味を持ってくださった『レイキ』の基礎知識です。
・日本伝統式レイキ
・西洋式レイキ
いずれも、人々が「誰かを笑顔にしたい、ラクにしたい」という愛から生まれ、進化したり、深められてきました。
その意図に想いを馳せると、胸があつくなります。
だから、どの流派系統も尊く、愛しいものです。
21世紀は、意識の時代です。
我々の『意識波動』…つまり体内レイキが、宇宙に満ちる宇宙レイキと響きあい、共振共鳴を起こした時に、不可能が可能となり、新しいものがこの次元に誕生します。
その未知への体験を楽しみ、味わう事こそ、『本質開花』…自己完成への道。
人生とは、あなたが努力して「別の何者か」になる道ではなく、他者から『立派だね』と言われる人になる道でもなく…。
そもそも最初からあなたの中に存在した『己』(本質)。
これを見つけ、確認する旅だと思うのです。
まだ見ぬ自分に感激し、それを味わう旅。
それが人生…、宇宙船地球号の旅なのだと思うのです。
我々は、自分自身の意識が宇宙と同一である…、宇宙という大海の一滴が自分自身であるのだと肚に落ちた時、『宇宙即我、我即宇宙、全ては一体』という絶対安心の境地を体感するのです。
レイキと出会い、今ここを読んで下さっているあなたは、よろこび溢れる人生を共に歩んでいくレイキファミリー、ゆるく心地いい家族であると私は勝手ながら考えています。
今日も最後まで読んで下さり、嬉しいです。
この後もどうぞ、心穏やかな一日となりますように…♪